top of page










本作品は、静岡県大井川周辺で開催された、「UNMANED無人駅の芸術祭」にて制作した作品で、無地駅の塩郷駅にて展示しました。作品は「線の上から」と「ここにいた誰かからここ にくる誰かへ」で構成されています。「線の上から」は、大井川鉄道で実際に使用され た硬券切符約5000枚を用いた作品です。 硬券の幅約5cmの中であらゆる場所にカットされた 改札鋏跡を並べ直し、一本の繋がった線を作り出 しました「ここにいた誰かからここにくる誰かへ」は、無人駅という空間故に可能なコミュニケーション の形を考えた作品です。 硬券切符と同じ素材に制作した、コミュニケーショのツールとなるオリジナルの切符を制作し、その切符を通して、見知らぬ誰かから誰かに思いを繋ぐ機会を作りました。過去から今に続く大井川や鉄道で行われた無数の人の交流、吊り橋や木製歩道橋の蓬莱橋、茶畑や 線路など大井川付近にみられる対自然の営みの現れとしての象徴的な「線」。鑑賞者自身もその線の上にたちその土地の過去と今、さらにその先に思い馳せる機会を作ることを目的として制作しました。
bottom of page