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Gallery full empty での個展作品。 展示空間の中心には、円錐の頂点でバランスをとってのっている粘土で作られた模型が置かれています。その模型は、冷蔵庫やソファ、ベンチなど元々ギャラリーにあったものをモデルに作られており、実際の展示空間に配置されている状況と同じ配置になっています。空間内は一見なんの意図もない、雑然とした状況に見えますが、模型が円錐の頂点でちょうどバランスが取れるように置かれた配置と同じにすることで、実はそこに調和の必然 があることを感じることができます。そしてその調和の空間において、鑑賞者は不在であり、バランスを崩す存在として知覚されます。一方、その鑑賞者に等しく与えられる「不在」の共通項は、翻って鑑賞者同士の繋がりを作り出すことになります。「ない」故に「今ここにいる」という感覚が際立って立ち上がる、体験の場を作りました。
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